- 非定型うつって何?
- 従来のうつと何が違うの?
- 対策方法は?
そんな疑問に答えます。
こんにちは、かつまるです。
この記事を書いている僕は元うつ病患者。約3年間うつ病に悩まされましたが、今は病気を克服。僕の場合は、いわゆる「従来のうつ病」でした。
今回は、新型うつとも言われている「非定型うつ」に関して解説していきます。
非定型(ひていがた)うつ病とは

非定型うつの「非定型」とは典型的でない、ってことですね。従来のうつ病とは違うという意味を指します。
従来のうつ病は落ち込みがずっと続くのに対し、非定型うつ病は「ある一定の事柄は楽しめる」ことが特徴。
例を出すと、仕事には行きたくない。けど、趣味のゲームは毎日楽しんで行う。みたいな感じです。
それって、めちゃ甘えてる!?と思うかもですが、そう勘違いされやすい病気ですね。元々、昔からワガママな性格であれば、それはその人そのものなんでしょうけど…。
割と几帳面で真面目な性格、いわゆる「良い子」だった人が「仕事に行きたくない、学校に行きたくない」と言い出す。
非定型うつ病とはそんなイメージで考えると少し分かりやすいのかな?と思います。
非定型うつ病の特徴
項目 | うつ病 | 非定型うつ病 |
---|---|---|
年代 | 中高年 | 20〜30代女性 |
憂鬱感 | 朝方 | 夕方〜夜 |
食欲 | ない | ある |
睡眠 | 不眠がち | 過眠がち |
うつ病の自覚 | 受け入れない | 受け入れる |
趣味 | 以前通り楽しめない | 以前通り楽しめる |
主な症状 | ・意欲の低下 ・集中力低下 ・常に落ち込み傾向 | ・イライラ ・拒絶過敏性 ・気分の波が激しい |
症状を見ると、非定型うつ病は一般的なうつ病と比べて全然違うのが分かりますね。
普通のうつ病と真逆なんじゃないの?と思う部分もあるのですが、落ち込みが激しく日常生活に支障があるという意味では同じです。
拒絶過敏性と言って、「自分が拒絶されてるかも?」という不安がすごく強くなる傾向にあります。
「今日、とっても可愛いね」→「今日だけ可愛くて普段は可愛くないってこと?」
「仕事が早いね」→「早いけど他に何か抜けてるところがあるって言いたいんですか?」
のように、一見褒め言葉のように思える声かけに対しても過敏に反応してしまうことがあります。
非定型うつ病になりやすい人
非定型うつ病になりやすいのはこんな性格の人に多いです。
- 親や先生の言うことに従う「良い子・優等生」なタイプ
- 責任感が強い
- 良くも悪くも人に合わしてしまう
- プライドが高い
- 周囲に気配りが出来て優しい
- 人の評価が気になる
普段から人間関係を保つのに、神経を使いすぎてしまう性格の人がなりやすいと言えますね。
非定型うつの治療
- 薬物療法
- 認知行動療法
- 磁気刺激治療(TMS)
普通のうつ病同様、薬物療法が一般的です。その他に認知行動療法などの精神療法も有効とされていますね。
また、磁気刺激治療(TMS)を行っている医療機関もあります。
磁気刺激治療(TMS)は、薬を使わないことに注目されている治療法ですが、普及率で言えばまだまだ少ないです。
非定型うつの対策
従来のうつ病と同じように、身体を回復するという意味では、運動、食事、睡眠が大切になってきます。
さらに、根本原因を取り除くという意味で、一人で出来る趣味を持つことや性格、考え方を見直すと良いですね。
そういう意味では認知行動療法は理にかなっていると言えます。
- 基本的には一般的なうつ病と同じ対策を行う
- また、認知行動療法は効果的
という訳で今回は以上です。
非定型うつ病の理解と対策について参考になれば幸いです。