うつ病の時、ポジティブ思考を目指してはいけない

うつ病の時、ポジティブ思考を目指してはいけない
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うつ病で気分が晴れないなぁ

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うつ病だけど、元気出していかなくちゃ…

うつ病で落ち込み気味。ポジティブ思考になるにはどうすれば良いだろう?

そんな疑問に答えます。

こんにちは、かつまるです。

この記事を書いている僕は元うつ病患者。約3年間うつ病に悩まされましたが、今では病気を克服することが出来ました。

うつ病だったとは思えないほど、活力みなぎる毎日を過ごしています。今ではすっかり元気な僕も、うつ病だった頃は本当に地獄でした。

ポジティブに生きなくちゃ…

元気出さなくちゃ…

いつもの自分に戻らなきゃと考えれば考えるほどに体調は悪化。終わりのないトンネルに入っていくような感覚。

そんな中、うつ病を克服するひとつのきっかけとなった思考がありました。

というわけで今回はうつ病患者のポジティブ思考について僕の経験を交えて解説していきます。

目次

うつ病の時、無理なポジティブ思考はやめるべき

うつ病の時、無理なポジティブ思考はやめるべき

うつ病を患っている方にありがちなのが、無理なポジティブ思考です。

もしも無理に前向きにならなきゃと思い込んでいるとするなら、その思考は考え直すべきです。

理由は無理がかかるから。

ポジティブ思考を自分に取り入れるって、なんとなく正しいことをしているような気分になります。

でも、それをうつ病やうつ状態の方が行うことは正直危ないです。

一時的にはポジティブになれるかも。だけど無理することで反動があり、更にうつ状態が悪化するといったケースが最悪です。

無理をしない。これがポイントです。

「無理をしない」の本当の意味を解説します

「無理をしない」の本当の意味を解説します

「うつ病の人は無理をせず休みましょう」僕にはこの意味がよく分かりませんでした。意味合いがフワッとしすぎていて。

とあるサッカー少年がいたとして、「走りすぎだよ。明日は公式戦なんだから無理せず休みなさい!」これならすごく意味が分かるのですが。

これをうつ病患者バージョンで考えると、どうなるのか?

起き上がるのすら辛いのであれば、起きることは無理する行為のひとつということになります。

では、日常生活はなんとか過ごせるといううつ病が割と軽い状態の場合はどうでしょうか。

具体例を出してみました。

  • 笑顔
  • SNS
  • 人付き合い
  • キャラの決め付け

上記の4つの例で考えてみます。それぞれ深堀りしていきましょう。

笑顔

笑顔ってとても大切ですよね。「笑う門に福来たる」と言われますし、自分にとっても相手にとっても良いこと。

笑顔でいることでセロトニンが増えるとかも聞きます。でも、それって無理に笑っていませんか?

真面目で優しい人ほど、いつも笑顔でいなくちゃいけないっていう思考になりがちです。

もしその笑顔が作り笑顔であるとすれば、自分が消耗するほど無理して笑顔を作るべきでしょうか。

楽しいから自然と笑顔になる。うつ状態の時くらい、そんな思考で良いと思います。

SNS

SNSは今や誰にでも身近なツールですよね。ですが、SNSの投稿で良い人を演じすぎていませんか?

SNSはどうしてもかっこいい自分や前向きな自分を出してしまいがちです。後ろ向きな自分を出したくないという気持ちが無意識に働いてしまったり。

アウトプットすることは否定しませんが、もし自分に無理がかかっているとすれば、そのSNSの扱い方や考え方を見直した方が良いかもしれません。

人付き合い

お誘いを断れなくてついついOKしてしまう。無理なスケジュールを入れてしまう。結果、消耗してしまうのは辛いです。

とはいえ、日常生活を送っていると人付き合いが避けられない時もあります。なので、ここでおすすめなのはマイルールを持つこと

夜20時以降はスマホを持たない、日曜の休日は誰とも会わずに過ごす、とか。

マイルールを作り、自分に余裕を持たすことで、かえって円満な人付き合いが出来るのではないでしょうか。

キャラの決め付け

職場や学校で勝手にキャラ設定されることってないですか?◯◯さんはクールだよね、優しいよね、リーダーシップがあるよね、っていう感じで。

これを真面目に受け取ってしまうと、「自分はクールだからこうすべき」的な思考になってしまって、無理な自分を演出することにつながります。

これってかなりストレスです。そんな場合は、いつの間にか出来上がってしまった自分のキャラ設定を見直すタイミングかもしれませんね。

かつまるの失敗談

僕の場合は、うつ病の時にポジティブシンキングの本を読み漁ったことが大失敗でした。

とにかくネガティブ思考を消したい一心で「元気が出ます系」の本ばかり読みました。

うつ病に沿ったメンタル本であれば良かったのでしょうけどね。当時の僕は体育会系のものばかり選んでました。

  • 努力しろ
  • 逃げるな
  • 諦めるな
  • 強くなれ
  • 一生懸命になれ

どれも素敵で良い言葉なのですが、うつ病真っ最中の僕にとっては地獄でした。これ以上頑張るのは辛い…。

現実とのギャップにすっかり自信喪失してしまったのを覚えています。

うつ病の人が無理してしまうきっかけを作るのは「◯◯すべき」という思考です。

やらなくても良いような「◯◯すべき」はなるべく追い払う。少しでもストレスを減らした生活スタイルを意識してみてください。

今よりほんの少し楽に生きられるのではないでしょうか。

結論:ニュートラル思考がベスト

結論:ニュートラル思考がベスト

じゃあうつ病でネガティブなままでいいの?って疑問に思ったりするかもしれませんが、そういうわけでもないです

そもそもうつ病は脳の病気です。脳の病気で脳が消耗している時に、無理にポジティブ思考を入れようと思っても、うまくいかないのがほとんど。

ポジティブでもネガティブでもないプラスマイナスゼロの部分、つまりニュートラルな思考がベストです。

ポジティブになりすぎると、自分に期待値が上がってしまうんですよね。

自分は勉強したから大丈夫。前の自分とは違うぞって。そうして、次に落ち込んでしまったら最後。自分はダメな人間だ…。これでは悪循環です。

おすすめはポジティブすぎず、ネガティブでもない自然な考え方。ニュートラル思考です。

とはいえ、プラス思考でうまく調和が取れていますよという方はもちろんそれでOKです。ニュートラル思考のことは気にせずどうぞ。

この記事が「無理をしない」という意味を考える良いきっかけになれば幸いです。

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