
うつ病かもしれない…。病院に行こうか悩んでるんだけど、総合病院に行けば良いのかな?

最近ずっと気分が落ち込んでて…。近くに心療内科があるんだけど、そこで診てもらえるのかな?
- うつ病は何科を受診すれば良いの?
- それぞれの違いは?
- おすすめは何科?
- 病院を選ぶのに失敗したくない。賢い選び方は?
そんな疑問に答えます。
こんにちは、かつまるです。
この記事を書いている僕は元うつ病患者。約3年間うつ病に悩まされましたが、その後克服。再発なく、今では毎日元気に過ごしています。
今回は、どこの診療科を受診すればいいのか、病院選びを失敗しない方法について解説していきます。
病院を受診するまでの流れ【病院選びを失敗しないポイントは7つある】

では、実際に病院を受診する手順を解説します。
この流れに沿っていけば、病院選びで失敗することはほぼ無いと思います。
①自身の症状をまとめる
手帳や、スマホのメモ帳などに自分の症状を記入しておきます。
ほとんどの人がこの作業を省いていると思うのですが、意外と大事です。
- 病院探しに役立つ
- 急な受け答えに困らない
- 診察時に伝え忘れが無い
これらの理由があるからです。病院を受診するのであれば、自分の症状を100%把握してもらうべき。
うつ病等の精神疾患の症状を他人に話すのは勇気がいりますよね。そういった意味でも、事前に伝えるべきことは資料としてまとめておくのがおすすめです。
その際、箇条書きにして、いつでもすぐ見れる状態にしておくと分かりやすくて良いですね。
また、症状だけでなく、その時の自分の気持ち等も書いておくとより分かりやすいです。
昔の僕の場合を例にすると参考になるかもしれません。
例:昔の僕の場合
- 朝起きた時が憂鬱(一日が始まると思うとゾッとする)
- 昔の自分に早く戻りたいと焦る(一日中常に感じる)
- 記憶力が悪くなったと感じる(携帯をどこに置いたか忘れて焦ることが一日に4回あったこともある)
- 簡単な計算も難しいと感じる。出来たとしても時間がかかる(仕事に支障があった)
- 食欲はあったりなかったりバラバラ。体重はほとんど変わらない
- 理由なく、一時的に気分が良くなる時もある(時間帯は夜が多いけど、いつも夜という訳でもない。朝の時もある。)
- 普段より寝れなかったり、寝過ぎたりする(割合は過眠の方が少し多いかも)
例のように、「気分、食欲、睡眠」で分けると考えやすいです。ポイントはとにかく詳しく、具体的に書くこと。
情報があればあるほど、医師側にも分かりやすく、適切な処置へとつながります。
自分の病気が少しでも早く改善する為に、自身の症状をまとめておきましょう。
②診療科を把握しておく
診療科は大きく分けて3種類です。
- 精神科、神経科、精神神経科
- 心療内科
- メンタルクリニック
うつ病を診てもらえるという点については「どこも同じ」ですが、それぞれ特徴が違います。
それぞれ見ていきましょう。
精神科、神経科、精神神経科
うつ病、双極性障害、統合失調症などの精神疾患を専門に治療するところです。一般的に、入院と外来を受け付けています。
うつ病だけでなく、双極性障害の可能性もある場合は、精神科を受診するのが良いでしょう。特徴は認知行動療法を受けられることです。
認知行動療法(にんちこうどうりょうほう)とは?
物事の考え方や受け取り方に対し、認知・行動パターンを見直すといった治療法のこと。「白黒はっきり決めつけてしまうような偏った考えを、柔軟に捉えることでストレス軽減につなげていく」と考えると少し分かりやすいかもしれません。
心療内科
心療内科は、心身症を専門としていますが、軽度のうつ病治療も行っています。
心身症(しんしんしょう)とは?
精神的ストレスから引き起こされた体の病態のことです。例えば、会社や学校のことを考えると、そのストレスで下痢や頭痛、胃痛などを引き起こす場合があります。それらは心身症の病態と呼べます。
一般の内科と同じような設備がある場合には、内科的な検査や診察もできる心療内科もあります。
うつ病は肉体的な症状を伴う場合が多いです。そんな場合は「心療内科と内科があり、内科的検査も受けられるところ」を選ぶと良いでしょう。
※ちなみにですが、僕の場合は内科的検査も受けられる心療内科を受診しました。自宅から徒歩5分の場所だったこともあり、手軽に通えると思ってそこを選んだのですが主治医の先生の対応も良かったです。
メンタルクリニック
メンタルクリニックとは入院用のベッドがなかったり、もしくは入院用ベッドが19床以下の精神科の医療機関のことを言います。
診療科の区分けとしては、精神科と心療内科のどちらの要素も含むところがあります。
メンタルクリニックは、漢方医の診療や、認知行動療法、カウンセリング等、力を入れている分野が違ったりします。なので、事前によく調べてから受診するのが良いですね。
③総合病院か診療所か
結論は、うつの症状が軽症なら診療所、重症なら総合病院という考え方で良いと思います。
クリニック・医院・内科と名前がつく医療機関は、全て「診療所」の区分けになります。病院と診療所の大きな違いは規模です。入院可能かどうか、また、入院施設の数や、医師の数などよって、診療所→病院→総合病院と名称が変わります。
総合病院のメリット
総合病院のデメリット
診療所のメリット
診療所のデメリット
総合病院か診療所かどちらを選ぶかは、自身の症状に合わせて検討してみてください
④自宅近辺の医療機関をチェック
自宅近辺で医療機関をピックアップします。
例えば、心療内科に行こうかなと思った場合、スマホのマップアプリを開いて「心療内科」と打ち込むだけ。現在地から周辺の心療内科が表示されます。
ちなみに僕は、Google Maps(アプリ)を使用しています。口コミ評価、距離、営業時間などが一覧で表示されるので便利です。

⑤独自の治療法の確認

うつ病に対して投薬以外の独自の治療法を行っているようであれば、その病院や診療所はうつ病治療に力を入れていると考えられます。
例えば…
- カウンセリングなどの心理療法
- 磁気刺激療法(TMS)
- 独自の相談プログラム
など
病院や診療所によって、どの分野に力を入れているかは様々です。HPや電話等で確認しておくと良いでしょう。
⑥通いやすさ
通いやすさも病院を選ぶ上で大切なポイントです。見極めのポイントは以下の通りです。
- 自宅や会社からの距離は?
- 診察日は問題ないか?
- 診察時間は問題ないか?
予約について
- 予約可能か?
- 予約変更は可能か?
- 電話だけでなく、Webでの変更が可能か?
今後通院するとして、無理なく通えるかを見極めましょう。
⑦HPをくまなくチェックする
その他、ホームページ等で分かる情報をチェックします。
ポイントは主治医について、設備についての2点です。
主治医について
顔立ち、人柄、男性か女性か、治療への考え方はどうか等です。サイト内をくまなくチェックすると、こういった情報が分かるサイトも多く見られます。
顔で判断するのは偏見がすぎないか…?と思うかもしれませんが、「この人、パッと見て生理的に受け付けない…」という状況を避けられます。
やっぱり人間同士、相性の良し悪しはあると思うので。治療していく上で、医師と患者間の信頼関係はとても大事です。なんとなくでも、信頼できそうかな?と思えるかどうかの目安になります。
設備について
また、診察室、待合室の様子も分かると良いですね。病院や診療所に行って、人目を気にしなくて良いかどうかは大事なポイントです。
診察室はもちろん、待合室もブース等の仕切りで区切られていたり、予約時間の調整で他の患者さんとなるべく顔を合わさない仕組みになっていたり。
プライバシーが守られている所は安心して通えますね。
ということで結論です。
結論:7つのポイントを元に病院を選ぼう
うつ状態が辛いと、病院選びも一苦労だと思います。
そんな時は、信頼できるご家族や友人に病院選びを手伝ってもらうのもひとつです。
補足:迷って決められない場合は条件を指定して検索しよう
それでも病院選びは迷うという場合、条件を指定して医療機関を検索することが出来ます。
下記のリンクから探すことが出来るので参考にしてみてください。
その治療費安くなるかも?
日本には自立支援医療制度というものがあります。うつ病患者もその対象で、条件を満たせば医療費が1/3なります。
例えば、1ヶ月の医療費が7,000円だった場合、公的医療保険の適用で自己負担は3割で、2,100円になりますよね。
ここに自立支援医療制度が加わることで、それの1/3となり、700円の自己負担となるわけです。
ただし入院費や薬費は対象外。病院や診療所内で行われる医療が対象となります。また、医療機関によっては自立支援医療制度を適用出来ない所もあるようです。
以下、手続きの流れです。
自分が通う医療機関で、自立支援医療制度を受けられるか確認する
うつ病と診断されれば、診断書をもらって、役所へ申請する
自立支援医療受給者証をもらう
医療機関へ提出すればOK!
病院や診療所によって、あちらから親切に教えてくれる所もあれば、そうでない所もあるようです。
損しないために、前もってこちらから聞いておきましょう。
というわけで今回は以上となります。