- うつ病
- うつ状態
- 抑うつ気分
- 抑うつ状態
それぞれ違いが分からない。
そんな疑問に答えます。
こんにちは、かつまるです。この記事を書いている僕は元うつ病患者。約3年間うつ病に悩まされましたが、その後病気を克服。現在は毎日元気に生活しています。
本記事は、「自身がうつ病かもしれない、または、家族や友人、知人にうつ病と疑われる人がいる」という方に向けて書いています。
まずは言葉の意味合いを理解するところから、「うつ」について向き合っていきましょう。
うつ病・うつ状態・抑うつ気分・抑うつ状態の違い

簡単に言うと、以下のようになります。
- 抑うつ気分→気分が沈んでいる状態
- 抑うつ状態→強く気分が沈んでいる状態
- うつ状態→強く気分が沈んでいる状態
- うつ病→気分が沈んでいる状態が2週間以上続いていて、医師の診察でうつ病と判断された場合の病気のこと
抑うつ状態とうつ状態は同じ意味と考えてOKです。言い方の違いという感じです。
程度の強さで考えると、以下のようになります。
- 抑うつ気分
- 抑うつ状態
- うつ病(軽症)
- うつ病(中症)
- うつ病(重症)
リストの下にいくほど、症状が重いといった感じです。
うつ病の診断基準
うつ病はアメリカ精神医学会が作成しているDSMに基づいて診断されます。
精神疾患の診断・統計マニュアル(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)。
DSMの基準は以下の通り。
「基本となるうつ病の症状」に加え、チェック項目にいくつ当てはまるかというものです。
- 気持ちが落ち込む
- 物事に興味がない、あるいは楽しめない
下記が5つ以上あり、それらがほとんど一日中、毎日、通常は2週間以上続いている。
- 集中力や注意力が衰えている
- 人生の敗北者だと気に病む、家族に申し訳ないと感じる
- 自分を責めたくなったり、自分には価値が無いと思ってしまう
- 将来に対して悲観的な見方をしてしまう
- 自分の体を傷つけたり、死んだほうがいいと思ってしまう
- 寝られない、睡眠中に目が覚める
- 食欲がない
参考:米国精神医学会DSM-5
落ち込みが2週間以上続いているけど、「うつ状態」と診断される理由
結論は、「うつ病」かどうかは医師の診断によります。
じゃあ医師によって「うつ病」と診断されたり、「うつ状態」と診断されたりするってこと?と意見があると思いますが、その通り。
とはいえ、医師もDSMの基準項目に沿って診断を行うので、そこまで診断に大きな差はないはずです。
僕の経験談:「うつ状態」と診断された話
実際、僕が初めて病院を受診した時は「うつ状態」との診断でした。
気分の落ち込みは2週間以上あったのですが、「うつ病」と診断するには微妙という感じだったのだと思います。
医師が病気として診断するのは意外にも慎重だなと、その時感じましたね。
僕からすれば、もう地獄のように辛い毎日でしたから。
これで「うつ状態」とすると、「うつ病」はどんだけ辛いんだよ…って。
でも、実際のところそこまで大きな差は無いと思います。
「うつ状態」と診断されたから甘く見るのでなく、「うつ病」と診断されたから重く受け止めすぎずにと言いたいです。
というわけで今回は以上です。
「うつ」についての正しい知見が、正しい対処に繋がる
本記事が、うつ病を理解する一歩目として参考になれば幸いです。
うつ病の詳しい症状については下記の記事で解説しています。