就労移行支援の選び方を11のポイントで解説【おすすめ事業所も紹介】

就労移行支援の選び方11のポイントとおすすめ事業所を紹介します
  • 就労移行支援を利用したいけど失敗したくない。
  • 就労移行支援の選び方の基準が分からない。
  • 自分の特性に合った事業所を選びたい。

そんな悩みに答えます。

こんにちは、かつまるです。

この記事を書いている僕は元うつ病患者。約3年間うつ病に悩まされ、その後克服。今では精神障害を持つ方をサポートする職に就いています。

僕がうつ病を患っている時、このような就労移行支援という福祉サービスがあること自体知りませんでした。

昔の僕がそうだったように、まだまだ福祉サービスの存在自体を知らない人も多いと思います。

今回は就労移行支援の選び方とおすすめの事業所を紹介します。

目次

失敗しない就労移行支援の選び方【実際の手順に沿って解説します】

失敗しない就労移行支援の選び方【実際の手順に沿って解説します】

就労移行支援選びに失敗しない為には「事前リサーチと見学リサーチ」の2つがめちゃくちゃ大事です。というかこれで全てが決まります。

「ここに決めて失敗してしまった…」とならないように今から解説していきますね。

事前リサーチ:7つのポイントで情報収集

まずは事前リサーチです。事前リサーチで見るべきポイントは以下の7つ。

  • 障害の対象は合っている?
  • プログラム内容の特徴はある?
  • 就職率は?
  • 定着率は?※1
  • 交通費の補助は?
  • 昼食費の補助は?
  • 場所は?

基本はホームページからの情報収集になります。場合によっては直接電話連絡をしてみても良いですね。

とりあえずこの時点では分かる情報をササっとまとめるくらいの感覚でOKです。気になる事業所をピックアップしていきます。

それぞれ7つのポイントをスマホのメモや紙にまとめていきましょう。

※1 定着率とは:就労移行支援を利用し、就職してから職場への定着度を示す数値です。なので、数値が高いほど就職が定着していると言えます。

問い合わせして見学予約をとる

事前リサーチを終えたら次は見学予約をとります。

見学はWebからの予約が一般的ですが、小規模の所だと電話予約の場合もあります。この段階で意識したいのは、気になる事業所は全て見学に行くということ。

正直、いくつも見学に行くのは面倒ですよね。だけど人生が大きく変わるかもしれない重要なターニングポイントです。

就労移行支援の取り組みは各事業所によって結構な差があったりします。なので手を抜かず、気になる事業所の見学は全て行くのが大事です。

見学リサーチ:見るべきポイントは4つ

見学の際、ただなんとなく見るだけではちょっともったいないです。ここでもメモを活用しながら詳しくリサーチを行っていきます。

見るべきポイントは以下の4つです。

  • 事業所の雰囲気は?
  • 運営スタッフは信頼できそうか?
  • 利用者の表情はどうか?
  • 相談室の場所は?

就労移行支援サービスを利用していく上で運営スタッフとの相性はとても大事。事業所の雰囲気や運営スタッフの様子はしっかり見ておきましょう。

見学だけで相性が良いかどうか判断は難しいかもしれませんが…。

また、ホームページの事前リサーチをしたときに分からなかったことは必ず質問しておきましょう。

就労移行支援の選び方:まとめ

事前リサーチと見学リサーチが終わると以下の11項目がはっきり分かると思います。

  1. 障害の対象は合っているか?
  2. プログラム内容は?
  3. 就職率は?
  4. 定着率は?
  5. 交通費の補助は?
  6. 昼食費の補助は?
  7. 場所は?
  8. 事業所の雰囲気は?
  9. 運営スタッフは信頼できそうか?
  10. 利用者の表情はどうだったか?
  11. 相談室の場所は?

気になる事業所の見学を全て終えたら、行きたい順にランキング化します。

あとは1位から順に応募していくだけです。シンプルですね。

おすすめの就労移行支援を紹介します

おすすめの就労移行支援を紹介します

では、実際におすすめできる就労移行支援事業所を見ていきます。

  • 業界最大手【LITALICOワークス】
  • 交通費と昼食費の補助が魅力【ココルポート】
  • 就職率驚異の98%【ミラトレ】
  • うつ病に特化【シゴトライ】
  • 発達障害に特化【リンクビー】
  • 統合失調症に特化【リドアーズ】
  • Webスキルに特化【atGPジョブトレIT・Web】

業界最大手【LITALICOワークス】

業界最大手【LITALICOワークス】
LITALICOワークス
運営会社株式会社LITALICO
対象精神・発達・知的・身体・難病
就労実績1,287名が就職(2019年のみ)
定着率89.7%(2019年実績)
地域全国(下記参照※2)
事業所数83事業所(2020年時点)

就労移行支援の最大手のLITALICOワークス。

業界の最大手ということで安心感は抜群ですね。定着率は年々増加しています。企業実習先は4,500以上と豊富。対象地域が全国にあるのも魅力です。

※2:北海道・宮城・東京・神奈川・千葉・埼玉・栃木・静岡・愛知・兵庫・京都・大坂・岡山・広島・福岡・宮崎・沖縄

交通費と昼食費の補助が魅力【ココルポート】

交通費と昼食費の補助が魅力【ココルポート】
ココルポート
運営会社株式会社ココルポート
対象精神・発達・知的・身体・難病
就労実績1,467名が就職
(2020年9月までの合計)
定着率89.4%(2019年度)
地域東京・神奈川・千葉・埼玉・福岡
事業所数48事業所(2020年時点)

業界大手のココルポート。

ココルポートの魅力は交通費と昼食費の補助に加え、ドリンクサーバーまで完備していること。

また、利用者全員分のノートパソコンを揃えている等、事業所の環境としては申し分ないですね。「徹底的に個別支援にこだわる」という考え方も特徴の一つです。

就職率驚異の98%【ミラトレ】

就職率驚異の98%【ミラトレ】
ミラトレ
運営会社パーソルチャレンジ株式会社
対象精神・発達・知的・身体・難病
就労実績就職率98%
定着率80%(2018年度)
地域東京・神奈川・千葉
埼玉・大阪・兵庫
事業所数12事業所(2020年時点)

業界大手のミラトレ。

ミラトレの魅力は何と言っても98%の就職率。就労移行支援でこの数字はバケモノですね。利用者のほぼ全員が就職を達成していることになります。

ミラトレを運営しているパーソルチャレンジの親会社はパーソル。パーソルと言えばdoda、テンプスタッフ、an等の転職サイトを手掛けている大手企業です。

親会社との連携もあり、就職の強さはピカイチと言えるでしょう。

うつ病に特化【シゴトライ】

うつ病に特化【シゴトライ】
シゴトライ
運営会社株式会社ゼネラルパートナーズ
対象うつ病
就労実績52名が就職(2017年度)
定着率90%(2017年度)
地域東京・大阪
事業所数2事業所(2019年時点)

うつ病に特化した就労移行支援を行っているシゴトライ。

うつ病に効果的なプログラム内容が充実しています。2015年度、シゴトライ秋葉原は東京都にある就労移行支援事業所で就職者数実績で1位。

実績もしっかりと残していますね。

発達障害に特化【リンクビー】

発達障害に特化【リンクビー】
リンクビー
運営会社株式会社ゼネラルパートナーズ
対象発達障害
就労実績非公開
定着率非公開
地域東京・大阪
事業所数3事業所(2020年時点)

ADHDや自閉スペクトラム症などの発達障害を持っている方におすすめなのがリンクビー

発達障害と言ってもその意味合いは広く、一括りにできないほど個別性が高い障害ですが、支援経験豊富なスタッフが個別サポートを行ってくれます。

統合失調症に特化【リドアーズ】

統合失調症に特化【リドアーズ】
運営会社株式会社ゼネラルパートナーズ
対象統合失調症
就労実績15名が就職 (2017年度)
定着率93%(2017年度)
地域東京
事業所数1事業所(2020年時点)
リドアーズ

2017年度は、定員20名のうち15名が就職した実績を残しているリドアーズ。

統合失調症専門のカリキュラムがあるのが強みで、統合失調症に特化した就労移行支援事業所は全国でリドアーズだけです。

ただし、東京の1事業所だけなので通える人が限定されてしまうのは痛いところですね。

Webスキルに特化【atGPジョブトレIT・Web】

Webスキルに特化【atGPジョブトレIT・Web】
ジョブトレIT•Web
運営会社株式会社ゼネラルパートナーズ
対象精神・発達・身体・難病
就労実績非公開
定着率非公開
地域東京
事業所数2事業所(2020年時点)

atGPジョブトレIT・Webは障害ではなく、「Webスキルを習得する」ことに特化した就労移行支援事業所。

未経験者でもWebスキルを学べるのがメリット。Webスキルはhtml、css、フォトショ、イラレ等。

デジタルハリウッドWebデザイナーの通信講座が無料で受けられます。

この講座ですが、一般の方が受講しようと思うと約32万円+パソコンが必要です。

それが無料で、しかも障害の支援も受けられると考えると価値の高さが分かりますね。

自宅から通える就労移行支援事業所が見当たらない場合

自宅から通える就労移行支援事業所が見当たらない場合
  • 気になる事業所がない
  • 気になる事業所はあるけど現実的に通える場所ではない
  • 自宅周辺の就労移行支援事業所がどこにあるのか分からない

こんなケースの場合は、ハローワークの障害窓口へ行くのがおすすめです。

就労移行支援事業所とハローワークはほぼ必ずと言っていいほど、つながりがあります。

障害窓口担当者へ相談しましょう。精一杯情報を教えてくれるはずです。


ということで今回は以上です。

就労移行支援の利用を考えている方へ参考になれば幸いです。

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