人と会うのが億劫。誰にも会いたくない。気分は最悪だけど、無理すればなんとか周囲の人と接することが出来る。これってうつ病?
そんな疑問に答えます。
こんにちは、かつまるです。
この記事を書いている僕は元うつ病患者。約3年間うつ病に悩まされましたが、その後病気を克服。今は毎日元気に過ごしています。
今回は「微笑みうつ病」について解説します。
微笑みうつ病とは?

微笑みうつ病とは、人前ではいつもニコニコと明るく元気に振る舞うが、実際にはうつ症状がある状態のことを言います。
本当は元気が無いけど、人前ではムリして明るく振る舞い続ける。結果、心身共に疲れ果てて何もやる気が起きないといった症状ですね。
微笑みうつ病とは正式な医学用語ではありません。ですが、一般的に普及してきているワードです。
微笑みうつ病になる原因
- 笑いたくないのに笑う
- 元気じゃないのに明るく振る舞う
誰にだってそういった場面は多かれ少なかれありますよね。
無理な自分を演じ続けた事によるストレス。それが微笑みうつ病になる原因です。
そう考えると、微笑みうつ病は誰にでも起こりうるということが分かりますね。
微笑みうつ病になりやすい人
- 人の顔色を気にする
- 場の空気を壊したくないと思う
- SNSの「いいね・ライク」を気にする
上記のように他人のことを過剰に気にしてしまう性格の人は、微笑みうつ病になりやすいと言えます。
また、他人との調和を気にする人、協調性の高い人も同じくです。
要は、人に対して神経を使い過ぎて消耗するといった感じです。
微笑みうつ病の問題点
微笑みうつ病の問題は、良くも悪くも普段と同じように日常生活を送れてしまうことです。
正確に言うと、「演じているだけ」ですが。
「うつ病」と言うと、一日中室内で過ごすイメージを持つ人も多いかなと思いますが、微笑みうつ病は、一般的なイメージとは真逆です。
ギリギリ限界まで頑張ってしまい、気付いた時にはうつ病がかなり進行してしまっているというパターンが怖いですね。
僕の経験談:とにかく人に会いたくない
僕の実体験です。微笑みうつ病と思えるような時期が僕にもありました。
人に会おうと思えば会えました。でも、極力会いたくない。
理由はテンションが違いすぎるから。テンションの次元が違いすぎて、辛いんです。
普段の自分だったらこう言ってるだろうなとか予想して、無理に演じていました。
俳優じゃないけど、ずっと何者かを演じているような、そんな感覚。
自宅に帰ってぐったり。家の外と中の自分を比較すると本当に別人でした。
微笑みうつ病の対策

うつ病を克服した僕が推奨する対策は以下の通り。
- うつ病の基本的な対策(食事、運動、睡眠)を行う
- 「笑顔」に対する考え方を見直す
順に解説します。
うつ病の基本的な対策(食事、運動、睡眠)を行う
微笑みうつ病とはいえ、心身が疲れ切って症状が出ている点では一般的なうつ病と同じです。
心身を回復させるためには食事、運動、睡眠を見直すのがとても大切。それぞれ詳しくは別記事で解説していますので、下記リンクからどうぞ。
「笑顔」に対する考え方を見直す
微笑みうつ病で一番大事になってくるのが「笑顔」に対する考え方です。
「演じるだけのムリな笑顔」を続けていると、いずれ消耗します。
確かにいつも笑顔で振る舞うのって周囲を明るくするし、とても良いことかもしれません。
でも、ごめんなさい。断言します。自分の体調が悪くなってまで笑顔を作るのは良いことではないです。
「楽しいから笑う」それで良いんです。キーワードは「自然体の自分」です。
僕は「無理に笑うことはやめて、楽しいから笑う」に変えてからは、生きるのがとても楽になりました。
「あ、こんなに楽で良いんだ」って感じですね。今思えば、「自分はこうあるべき」という理想の自分を強く持ちすぎていたのかもしれません。
とはいえ、会社や学校があるし、人に会わないなんてムリという方も多いと思います。接客業の方なんかは特に。
そんな場合は休職、場合によっては退職も考えるのもアリかと思います。
自分の環境を見直し、自分を見つめ直す良い機会かも。自分のことって他人以上に分からない時が意外と多かったりします。
うつで辛い。そんな時は特に、自分自身を大切にしてあげてください。今回は以上です。
微笑みうつ病まとめ:心身の健康のため、食事・運動・睡眠に気をつけよう。そして、無理に笑うのは今すぐやめよう。
「自然体の生きやすい自分」を考える良いきっかけになれば幸いです。