
コーヒーは健康に良いって聞くけど、うつ病の人が飲んでも良いのかな?
- コーヒーはうつ病患者が飲んでも良い?
- コーヒーが体に与える影響は?
そんな疑問に答えます。
こんにちは、かつまるです。
この記事を書いている僕は元うつ病患者。約3年間うつ病に悩まされましたが、その後病気を克服。
今は毎日元気に生活しています。
今回のテーマは「うつ病とコーヒーの関係」です。カフェインの正しい知識を知り、日々の生活に役立ててください。
コーヒーはうつ病患者にとって味方か敵か?

いきなり結論です。
コーヒーはうつ病予防に良いかもしれない。だけど、うつ病患者にはあまりオススメできない。
世の中には、コーヒーは体に良いとか体に良くないとか色々な情報が飛び交っています。
そもそもコーヒーは人の体にどんな影響を与えるのでしょうか?
- 抗酸化物質が豊富
- リラックス効果
- ストレスの減少
- 運動能力アップ
- 集中力アップ
- 思考力アップ
- 記憶力アップ
上記が、一般的にコーヒーのメリットと言われている部分です。
デメリットに関しては、コーヒーに含まれるカフェインと関連して後述します。
では、「うつ病とコーヒー」をテーマに考えると、コーヒーは体にどんな影響があるのでしょうか?
コーヒーがうつ病予防に良いとされる理由

アメリカ国立衛生研究所の研究
アメリカ国立衛生研究所の研究で興味深いデータがあります。
コーヒーを1日当たりに4杯以上飲んでいる人は、コーヒーを一度も飲んだことのない人と比べてうつ病になる可能性が約10%低くなるとのこと。
その理由は、抗酸化物質の影響が大きいとか。
ハーバード公衆衛生大学院の研究
ハーバード公衆衛生大学院の研究チームによると、1日に2~4杯のコーヒーの摂取は、成人の自殺の危険性を約50%減らすという研究結果があるそう。
また、コーヒーには神経伝達物質であるセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンを分泌させる作用があるとの結果も。
これらの事実から分かるように、「うつ病の予防」という意味で、ある程度のコーヒー摂取は有効なのかもしれません。
うつ症状がある人にコーヒーがダメとされる理由

コーヒーには覚醒作用があります。コーヒーを飲んだ後、一時的に気分がシャキッとする経験がありますよね。
あれは、カフェインが要因です。
集中力、記憶力などもアップすると言われていて、カフェインを味方につけると仕事や勉強が捗ります。
ですが、一方でカフェインのとりすぎには注意が必要です。
- カフェインの副作用
- 薬との併用
- 遺伝的要因
上記の3点を深堀りします。
カフェインの注意点1:カフェインの副作用と一日の摂取目安
コーヒーの飲み過ぎ=カフェインの過剰摂取です。
- 頭痛
- 不眠
- 吐き気
- 下痢
- 不安
- 抑うつ
- 心臓や腎臓への負担
あまり知られていませんが、上記のようにカフェインの過剰摂取は体に害を及ぼします。
うつ症状がある時やうつ病の人が、カフェインを摂取すると一時的に気分が上がるかもしれませんが、後に激しく落ち込んでしまうのが怖いところ。
結果的に気分の落ち込みに拍車がかかってしまいます。気分の波が激しく、うつ症状の悪化が懸念されます。
なので、うつ症状がある時にはなるべく控えた方が無難です。
カフェインの1日あたりの摂取量限度は400mg、1回の目安量は200mg程度までとされています。
カフェインを多く含む食品・飲み物は、コーヒーの他に、エナジードリンク、お茶、チョコレート等。
カフェイン含有量の目安は以下の通り。
- 缶コーヒー1本:30〜200mg
- エナジードリンク1本:50〜100mg
- ペットボトル1本のお茶(緑茶、紅茶、烏龍茶):50〜100mg
実際にカフェインが含まれる量は商品によって違うので、気になる方は成分表を見てみると分かると思います。
カフェイン依存症、カフェイン中毒とも言われていますが、これらの症状で厄介なのが、カフェインを取れば取るほど、カフェインが欲しくなるということ。
くれぐれもカフェインの過剰摂取には気をつけましょう。
カフェインの注意点2:薬とカフェインの併用による影響
うつ病の一部の治療薬は、カフェインを多く取り込む作用があると言われています。
1杯のコーヒーが、3〜4杯分のコーヒーを飲んだことになるとか。もしそうだとすると、途端にカフェインの過剰摂取になってしまいますね。
僕は医者ではないので、この点については断言できません。薬を服用している方は、担当医に一度確認することをオススメします。
カフェインの注意点3:カフェインには遺伝的要因があるのを知る
お酒が強いとか弱いとかってよく聞きますよね。それと一緒で実は、カフェインも人によって強い、弱いがあるようです。
コーヒーを飲んだらすぐ下痢になるという人はもしかすると弱い人かも。
寝る前に、1杯のコーヒーを飲むとします。カフェインに強い人であれば、リラックス効果を感じてスッと眠りやすくなる。
逆に、弱い人は同じ1杯のコーヒーでも覚醒して眠れなくなるといった感じですね。
というわけで、再度まとめです。
コーヒーはうつ病予防には良いかもしれない。ただし、摂取量には気を付けること。また、うつ症状がある人にはオススメできないので、なるべく控えるべき。
補足:「コーヒーとうつ病」のことで気になること

コーヒーはブラックの方が良いの?
例えば缶コーヒーだと、ブラックか微糖かで迷うときありますよね。
単純に糖分が含まれているか、含まれていないかの差ですが、微糖とはいえ、たいてい多くの糖分が含まれています。
糖分の過剰摂取は糖尿病のリスクがあります。普段から甘い物を多く摂取している人は、そこも気にした方が良いと思います。
コーヒーの健康的な飲み方は?
カフェインの分解には8時間以上かかると言われています。なので、夕方のカフェインはなるべく避けた方が良さそうです。
理由は、睡眠へ悪影響をもたらす可能性があるからです。
うつ症状がある。それでもコーヒーが飲みたいんだけど?
デカフェ、カフェインレス、ノンカフェインと言った言葉を聞いたことがあるかもしれません。
- デカフェ:微量のカフェイン
- カフェインレス:少量のカフェイン
- ノンカフェイン:カフェインなし
ざっくり言うと上記のような分類になります。
うつ症状の時にどうしてもコーヒーが飲みたいと思うのであれば、これらのコーヒーを飲むのをオススメします。
自身の体調に合わせて、コーヒーと上手に付き合っていきましょう。