うつ病が治るまでの期間はどれくらい?うつ病の心構え3ヵ条も合わせて解説します

うつ病が治るまでの期間はどれくらい?うつ病の心構え3ヵ条も合わせて解説します

うつ病が治るまでの期間ってどれくらい?目安は?その期間中、どういった思いを持って過ごすことが大切?

こういった疑問に答えます。

こんにちは、かつまるです。

この記事を書いている僕は元うつ病患者。約3年間うつ病に悩まされましたが、その後病気を克服。

今は毎日元気に生活しています。この記事の途中で、僕の体験談も少し話しています。

今回は、うつ病が治るまでの期間について、そしてうつ病治療の心構えについて解説します。

目次

うつ病が治るまでの平均期間

うつ病が治るまでの平均期間

結論、うつ病が治る期間は人によって様々です。とはいえ、平均値を知ることでおおよその目安は分かるはず。

一般的な統計では、うつ病が治るまでの期間は6ヶ月から1年程度と言われています。

だけど、1年経っても症状の回復が見られないという人が全体の20〜30%を占めるようです。

いわゆる、「うつ病の遷延化(せんえんか)」って呼ばれるもの。

100人中、20〜30人もいると想像すると、結構な割合ですよね。

実際、うつ病発症から10年以上経過しても、症状が安定しないといったケースの人も多いようです。

うつ病の治療をスタートしてから寛解(かんかい)までの平均期間は3ヶ月と言われています。

寛解(かんかい)とは、病前の機能レベルまで達すること

  • うつ病の回復が6ヶ月〜1年程度
  • うつ病治療後、寛解までが3ヶ月

つまり、治療をスタートする時期に違いがあったり、症状の回復が見られても、症状が再燃したりといったことが考えられますね。

再燃と再発の違い
再燃:完治する前に再び症状が出ること
再発:完治した後に再び症状が出ること

うつ病発症からの期間で呼ばれ方が違う

うつ病は、急性期、回復期、再発予防期の大きく3つの期間に分かれます。

  • 急性期:治療を始めてから0〜3ヶ月
  • 回復期:治療を始めてから3ヶ月〜12ヶ月
  • 再発予防期:治療を始めてから1年〜2年

というものの、これらの期間にはっきりとした明確な線引きは無いようです。

目安としての期間と考えておくと良いと思います。

具体例:僕のうつ病が治るまでの期間の話

具体例:僕のうつ病が治るまでの期間の話

僕がうつ病が治るまでの期間は約3年だったわけですが、うつ病の回復という意味では、半年くらいで良くなったと思います。

ただ、僕の場合は再燃が結構ありました。完全に良くなる前にまた落ち込みの症状に戻っちゃう感じ。

風邪で言うと「ぶり返す」ってやつですね。結局のところ、休むと良くなるんですが、根本の原因が解決してないんですよね。

今考えると、なるべくしてなっていたんだなと理解できますが、当時は「何でこんなに不安定なんだろう…」って毎日思っていました。

治療中、考え方や生活習慣の見直しは一切しなかった

それはそうですよね。考え方や生活習慣を変えないんですから。

元々の考え方や生活習慣で何らかのムリがかかってうつ病になったのに、僕はそこを深く考えていませんでした。

「うつ病が良くなったら、元の生活に戻れる」って当たり前に思っていましたが、それはダメなんだって身を持って体験しました。

当時は全然思えませんでしたが、今ではあの体験を出来て良かったかもって思ったりします。

こうやってうつ病に悩む方へ向けて発信させてもらっているわけですし。

僕が「もう、うつ病の悩みは完全に大丈夫!」と自信を持てるようになったのは、うつ病発症から3年ほど経過したくらいの時期でした。

うつ病が治るまでの心構え3ヵ条

うつ病が治るまでの心構え3ヵ条

うつ病が治るまでの期間は人それぞれと話しました。とはいえ、最低でも3ヶ月くらいはかかるのかなと思います。

3ヶ月ってなかなかに長い期間ですよね。

そこで、うつ病を経験した僕だからこそ言える「うつ病が治るまでの心構え3ヵ条」をお伝えしたいと思います。

  • 完全放置しない
  • 魔法はない
  • 気分の波を知る

それぞれ解説します。

完全放置しない

完全放置とは、「病院を受診して服薬はしているが、それ以上何もしない」という意味です。

結論、体は回復して症状が落ち着くかもしれません。

でも、繰り返しになりますが、根本の解決になっているとは言えないです。うつ病で怖いのは「再燃・再発」です。

なので考え方や生活習慣を見直す必要があるんですね。

具体的には食事、運動、睡眠、そして日記です。

こちらに関してはそれぞれ別記事で解説しているので参考にしてみてください。

魔法はない

うつ病が治るまでの期間にぜひ覚えておいて欲しいこと、それが「魔法はない」ということです。

治るまでのショートカットはない。そう思い込んでおいても良いように思います。

理由は、自分に対して過度な期待を抱いて欲しくないから。

うつ病が一旦良くなったように思っても、それはたまたま調子の良い波の時というのがよくあります。

僕の経験ですが、本当に気分の波が激しくて毎日「一喜一憂」していました。

うつ病の経過は、自分自身の体調を冷静に見極めるのがとても大事です。

気分の波を知る

うつ病からの回復はスモールステップです。

階段を3段上がって2段下がって、また3段上がるような、そんな感じでしょうか。

気分が良くなったり悪くなったりを繰り返しながら徐々に症状が安定していくのが一般的です。

体調が良くても喜びすぎず、悪くても悲観しすぎることなく、という考え方を頭の片隅に置いておくだけで全然違います。

気分の波は天気のようなものです。晴れの日もあれば雨の日も、時には嵐になる日もあるので。

でも大丈夫。嵐が来ても自然と過ぎ去ってくれます。

「少しずつ、少しずつ良くなっていくんだ」焦らずそんな気持ちでいることが大切です。


というわけで今回は以上です。

うつ病を患っている方、または身近な人がうつ病になってしまったという方に参考になれば幸いです。

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