
うつ病のきっかけって皆同じなの?

うつ病になってしまったんだけど、理由が見当たらないんだよね…
- うつ病の原因は?
- うつ病のメカニズムは?
- うつの原因が分からない時の対処法は?
そんな疑問に答えます。
こんにちは、かつまるです。
この記事を書いている僕は元うつ病患者。約3年間うつ病に苦しみましたが、現在は克服。
今回は、うつ病の原因やメカニズムについて僕の経験やデータを基に解説していきます。
この記事を読んで分かること
- うつ病を発症するきっかけやパターンについて
- うつ病が発症するそのメカニズム
- うつ病のきっかけが分からず、悩んでいる時の考え方
うつ病を発症するきっかけ

うつ病を発症する原因は人それぞれ。共通して言えることは体に何かしら身体に負荷がかかって発症するということです。
人それぞれ生活環境や性格の違いがあるので、一概にこれが原因と言えないのがこの病気のやっかいな所ですね。
原因は大きく分けて以下の4つと考えられています。
- 遺伝的要因
- 環境的要因
- 身体的要因
- 性格、考え方
では、それぞれ深堀りしていきましょう。
遺伝的要因
うつ病は確実に遺伝するといった確証はなく、うつ病はあくまで遺伝的要因があるだろうと考えられています。
うつ病を発症した人のその親族がうつ病になる割合は10〜15%と言われています。
また、双子のうち一人がうつ病を発症すると、もう一人がうつ病を発症する割合は40〜50%とのデータもあるようです。
環境的要因
- 就職退職
- リストラ昇進引越し
- 結婚
- 離婚
- 身近な人やペットの死
- 妊娠
- 育児
- 借金などの金銭トラブル
- いじめ
- 虐待
- 人間関係のトラブル
- 休日
昇進、結婚、休日など、一見喜ばしいと思える出来事が引き金となってうつ病になるケースもあります。
環境の変化によるプレッシャーやストレスと考えられますね。
身体的要因
- 慢性的な疲労
- 持病
- ホルモンバランスの変化
ネプチューンの名倉潤さんがうつ病で休職されたことは記憶に新しいですね。うつ病の発端は頸椎椎間板ヘルニアの手術だったよう。
手術は成功したのですが、その手術の侵襲(しんしゅう)が原因だったようです。
性格、考え方
うつ病になりやすいと言われている人の特徴は以下の通りです。
- 真面目
- 責任感が強い
- 社交的で親切
- 完璧主義
- 几帳面
- 凝り性
- 白黒はっきりしている
こういった性格の人たちは身体に無理がかかり、許容範囲を超えてキャパオーバーしているからうつ病を引き起こすと考えられています。
とはいえ、必ずしもそういった性格の人がうつ病になる訳ではないよう。
「自分はこうあるべき、自分はこういうキャラの人間だ!」そう強く決めつけることによって無理な自分を演じ続けた結果、うつ病を発症するという事例もあります。
やっぱり人間、無理しすぎることなく自然体が一番ですね。
うつ病のメカニズム

では、うつ病の人の脳内で起きていることを考えていきましょう。
脳内には神経伝達物質と呼ばれるものがあります。
俗に言う「脳内ホルモン」と呼ばれるものです。神経伝達物質は60種類以上が確認されています。
その中のセロトニン、ノルアドレナリンという物質があるのですが、その2つがうつ病と大きく関係しているようです。
セロトニン
セロトニンの役割は以下の通り。
- 幸せだと感じること
- 不安を和らげること
- 感情をコントロールすること
- 食欲をコントロールすること
ノルアドレナリン
ノルアドレナリンの役割は以下の通り。
- 集中力
- 意欲
- 積極性
うつ病の人は健常者と比べてセロトニン、ノルアドレナリンの2つの物質が減り、うつ症状が起きるケースが多いようです。
うつ病のきっかけが見当たらないのにうつ病になる理由

うつ病になってしまったけど、思い当たる原因がない…。
そんな方も多いはず。ただ一つ言えることは、そのうつ病は何かしら身体に負荷がかかったということ。
生活する上での疲労の蓄積や、小さな出来事とも思われる要因が重なったりも考えられるでしょうか。
実際、僕がうつ病になったケースはまさにコレでして、本当に思い当たる節がなかったです。家族や友人の死、いじめはもちろん、大きな環境の変化はなかったので。
うつ病の原因を探ることでのメリット

僕のように、うつ病の原因が思い当たらない人はどうすればいいの?という話ですが、そんな人は本当に原因がないのか一度じっくり考えると良いかもしれません。
紙やスマホのメモ帳にでも書き込んでみるのが良いですね。理由は頭の中が整理されるから。
僕もうつ病だった当時は思い当たる事柄を全部リストアップしました。「今日は割と体調が良いな」、そう思える日に行いましたよ。
リストアップが終わったら、色々思う所が出てくるはずです。
無理していたかもしれない事柄を書き出し、生活習慣をどう変えていけばいいかな?と考えてみる。
そう考えることに、うつ病を根本から抜け出すヒントが隠されていると思います。
そんなことして本当に意味あるの?と思うかもしれませんが、書き出すって思っている以上に頭の中がスッと整理されますよ。
ぜひ試してみてください。
この記事のまとめ
①うつ病の考えられる原因
- 遺伝的要因
- 環境的要因
- 身体的要因
- 性格、考え方
②うつ病のメカニズム
セロトニンとノルアドレナリンの減少
③うつ病の原因をリストアップする
生活習慣に見直せるところがないか考えよう